こんにちは。
台湾式足つぼ専門「フットセラピストアカデミー」の圓田です。
前回は、
「反射区を正確に捉えるには」
というお話をしました。
今回は、その続きです。
同じ反射区を、同じように押しているつもりなのに、
「すごく痛いです」
という人もいれば、
「全然痛くないです」
という人もいます。
では、この違いは何なのでしょうか。
足つぼを受けたことがある方なら、一度は不思議に思ったことがあるかもしれません。
痛み方は、場所だけで決まるものではない
結論から言うと、
痛み方は、反射区の場所だけで決まるものではありません。
人によって足そのものが違います。
皮膚の厚さ。
脂肪のつき方。
筋肉の硬さ。
足の形。
足底の組織の状態。
そして、痛みに対する感じ方も人それぞれです。
同じ圧を入れても、
「ちょうどいい」
と感じる人もいれば、
「かなり痛い」
と感じる人もいます。
さらに、同じ人でも毎回同じとは限りません。
前回は平気だった場所が、今日は痛い。
逆に、前回かなり痛かった場所が、今日はそれほどでもない。
こういうこともあります。
だから私は、
「痛い=悪い」
と単純に考えることはしません。
もちろん、反射療法では反射区の反応を見るという考え方があります。
でも、痛みという感覚には、足そのものの状態や圧の入り方、その日のコンディションなど、いくつもの要素が関係しています。
力加減を考えるうえで、大切な知識
そして、力加減を考えるうえで、私がとても大切だと思っている知識があります。
それが、
「神経」
です。
この神経というものを知っているか、知らないかで、施術のクオリティは変わると言っても過言ではないと思っています。
そもそも、
なぜ人は痛みを感じるのでしょうか。
なぜ、同じように触れているのに、
「気持ちいい」
と感じる人もいれば、
「痛い」
と感じる人がいるのでしょうか。
そして、
なぜ人は刺激そのものを感じることができるのでしょうか。
そこには、神経の働きが大きく関わっています。
私たち施術者は、ただ指で足を押しているわけではありません。
こちらが加えた刺激を、相手の身体がどう受け取り、どう感じるのか。
そこまで考えることで、力加減の見え方も変わってきます。
例えば、
刺激を入れる場所。
角度。
圧を入れる方向。
スピード。
触れている時間。
こうしたものが少し変わるだけでも、受ける側の感覚は変わります。
だから私は、「強さを何段階にするか」だけで力加減を考えることはしません。
「痛ければ痛いほど効く」ではない
ここで少し、足つぼの歴史にも触れてみたいと思います。
日本で足つぼが広まり始めた頃には、
「痛ければ痛いほど効いている」
というイメージが強く広まった時期がありました。
その印象は今でも残っていて、
「足つぼって、痛いのを我慢するものですよね?」
と聞かれることがあります。
ですが、現在私が台湾で学んでいる考え方は違います。
ただ痛がらせればいいわけではありません。
必要以上に強い刺激を入れる。
棒などを使って、あざができるほど刺激する。
私は、そうしたことを「上手な足つぼ」とは考えていません。
なぜなら、私たちが相手に与えているものは、
「刺激」
だからです。
そして、その刺激を受け取る身体の仕組みを考えるうえで、神経の知識がとても重要になります。
人の身体は、
強い刺激を入れれば入れるほど良い
という単純なものではありません。
刺激が強すぎれば、身体が緊張したり、身構えたりすることもあります。
だから大切なのは、
「どれだけ強く押せるか」ではなく、「どんな刺激として相手に届いているか」
です。
私は、ここにリフレクソロジーのとても大切な部分があると思っています。
「昔からそう言われているから」で終わらせない
日本では長い年月の中で、台湾で受け継がれてきたものとは少し違う形で、さまざまな足つぼが発展してきました。
それ自体を否定するつもりはありません。
ただ、
「痛ければ痛いほどいい」
という一つの考え方だけで施術をする必要はないと思っています。
身体について分かることも増えています。
リフレクソロジーについても研究が続いています。
だからこそ、
「昔からそう言われているから」
「自分がそう教わったから」
で終わるのではなく、
なぜこの刺激を入れるのか。
相手はなぜこの刺激を痛いと感じるのか。
と考えてみる。
私は、そういうところまで含めて技術だと思っています。
経験者の方なら、
「今日はなぜかいつもより痛がる」
「左右で感じ方が全然違う」
「いつもより圧が入りにくい」
という経験があると思います。
その時、
「今日は調子が悪いんだな」
だけで終わらせず、自分の角度や圧の入り方も見てみる。
そして相手の反応を見る。
そこまで考えられるようになると、施術の見え方はまた一段変わってきます。
場所の精度と、届ける刺激
未経験の方には、
「足つぼって、ただ強く押しているだけじゃないんですね」
と思われるかもしれません。
まさにその通りです。
私は、足療の技術というのは、
「どこを押すか」だけではなく、「相手がその刺激をどう受け取っているか」まで含めて技術
だと思っています。
そういうことを学んでいくと、今まで感覚だけでやっていた施術にも、少しずつ理由が見えてきます。
前回は、
「反射区をどう正確に捉えるのか」
という、場所の精度についてお話ししました。
そして今回は、
「その場所へ、どんな刺激を届けるのか」
という話です。
場所を正確に捉えること。
そして、相手の身体が受け取る刺激を考えること。
どちらか一つではなく、両方が重なって初めて技術になっていく。
私はそう考えています。
ここまで、このLINEでは私が足療について考えていることを、いろいろな角度からお話ししてきました。
次回はいよいよ、この読みものの最後の配信です。
新しい技術のお話ではなく、
なぜ私がこの読みものを始めたのか。
そして、ここまで読んでくださった皆さんに最後に伝えたいこと。
そんなお話をして、この12通を締めくくりたいと思います。
圓田 尚
フットセラピストアカデミー代表
一般社団法人フットセラピスト協会 代表理事









