こんにちは。
台湾式足つぼ専門「フットセラピストアカデミー」の圓田です。
今回は、少し技術的なお話をしてみようと思います。
テーマは、
「反射区を正確に捉えるには」
です。
未経験の方には、
「反射区って、足のこの辺を押すんじゃないの?」
と思われるかもしれません。
逆に、経験者の方の中には、
「心臓の反射区は、だいたいこの辺」
「肝臓は、このあたり」
というように、少し曖昧な感覚のまま施術している方はいないでしょうか。
もちろん、長年の経験から感覚的に位置を捉えている方もいると思います。
ただ私は、反射区というものを、
「だいたいこの辺」
だけで捉えるものではないと考えています。
身体は平面ではありません
なぜなら、人の身体は平面ではないからです。
身体は3D、立体でできています。
臓器も前後・左右に折り重なるように配置されています。
そして足も同じです。
足の大きさ。
指の長さ。
足の形。
厚み。
身体そのものが人によって違います。
それなのに、教科書に描かれている一枚の平面図をそのまま全員の足に当てはめて、
「ここが心臓」
「ここが肝臓」
と考えてしまえば、当然少しずつズレが生まれます。
反射区の図は、もちろん学習する上で必要です。
私も生徒さんには、反射区の位置をしっかり覚えてもらいます。
ただ、
図を覚えることと、実際の足で正確に反射区を捉えられることは別の話です。
ここが、足療を勉強していくと面白くなってくるところです。
「基準」を使って位置を組み立てる
では、足の大きさも形も違う人たちに対して、どうやって反射区の位置を取るのでしょうか。
私は、単純に足の表面だけを見て、
「この辺かな」
と決めているわけではありません。
その人の足の立体構造を見ながら、いくつかの基準を使って位置を組み立てています。
この「基準」がとても大切です。
例えば、同じ反射区でも、足が22cmの人と28cmの人では、当然位置の取り方は変わります。
指が長い人もいれば、短い人もいます。
足幅も違います。
一見すると同じ場所に見えても、その人の足をどう捉えるかによって、実際に狙う位置は変わってきます。
だから私は、生徒さんにも、
「この辺を押してください」
だけで教えることはあまりしません。
「なぜ、そこなのか」
「何を基準にそこを取っているのか」
まで理解してもらうようにしています。
ここが分かってくると、初めて見る足でも、自分で位置を考えられるようになります。
逆に、図だけを丸暗記していると、教科書と少し形の違う足が出てきた瞬間に、
「どこだろう?」
と迷いやすくなります。
その細かさが、お客様にも伝わる
未経験の方には、
「そんなに細かく見るの?」
と思われるかもしれません。
ですが、私は、だからこそFTAの技術がお客様にも伝わるのだと思っています。
実際に、施術を受けたお客様から、
「今まで受けた足つぼと全然違う」
「こんなにきめ細やかに、正確に足を触ってもらったのは初めて」
「初めて“足つぼ”というものを知った気がする」
といった言葉をいただくことがあります。
私たちは、ただ強く押すことや、決められた場所を順番に押すことだけを技術だとは考えていません。
その人の足を見て、考えて、位置を導き出し、必要な圧を入れていく。
そういう細かい積み重ねが、最終的にお客様が感じる、
「他とは何か違う」
につながっているのだと思います。
経験者の方に、一度考えてみてほしいこと
経験者の方からは、
「私が知りたかったのは、これです」
と言っていただくことが、FTAでは珍しくありません。
それだけ、反射区の位置を「感覚」や「この辺」という曖昧さのまま教わってきた方が少なくない、ということだと思っています。
経験者の方には、一度考えてみてほしいと思います。
普段、
「心臓はこの辺」
「肝臓はこの辺」
と、なんとなく位置を取っていないでしょうか。
もしそうであれば、
「自分は、何を基準にその位置を決めているんだろう?」
と一度考えてみてください。
私は、反射区を正確に捉える時に、特に重要だと考えている基準があります。
ただ、この部分は文章だけで答えを書いてしまうより、実際の足を見ながら説明した方が圧倒的に分かりやすいところです。
FTAのレッスンでも、実際の足を見ながら、
「ここを基準にすると、だからこの位置になる」
というところまで細かく確認していきます。
私は、足療の技術というのは、
場所を覚えることではなく、場所を自分で導き出せるようになること
だと思っています。
身体は平面ではありません。
3Dです。
だからこそ、反射区も平面図だけではなく、
その人の足を立体として見る。
ここを意識するだけでも、反射区に対する考え方はかなり変わってくると思います。
次回は、
「同じ反射区を押しても、人によって痛み方が違うのはなぜ?」
についてお話ししてみようと思います。
圓田 尚
フットセラピストアカデミー代表
一般社団法人フットセラピスト協会 代表理事









