こんにちは。
台湾式足つぼ専門「フットセラピストアカデミー」の圓田です。
前回は、FTAを卒業した人たちが、その後どんな形で技術を活かしているのかについてお話ししました。
今回はもう少し具体的に、
「足つぼを仕事にするには、どんな道があるのか?」
というお話です。
仕事にする形は、一つではありません
足つぼを仕事にすると聞くと、
「まずお店を借りて、サロンを開業しないといけない」
と思う方もいるかもしれません。
でも、実際にはいくつかの選択肢があります。
今の仕事を続けながら副業として始める。
自宅の一室から始める。
レンタルサロンを利用する。
すでにサロンをされている方なら、今のメニューに足療を加える。
将来的に自分のサロンを持つ。
そして、場合によってはサロンに勤務するという選択肢もあります。
その前に、立ち止まって考えてほしいこと
ここで一つだけ、立ち止まって考えてほしいことがあります。
もし、
「何の実績もない状態から、自分の働き方だけを優先して、都合よくお金を稼げる」
と考えているのであれば、一度その考えを見直してほしいと思っています。
技術を身につけたからといって、すぐにお客様が来てくれるわけではありません。
自分が働きたい曜日や時間と、お客様が来たい曜日や時間が一致するとも限りません。
特に駆け出しの頃は、お客様の都合に合わせる場面が必ず出てきます。
「この時間なら来てもらえる」
「この曜日の方が予約が入りやすい」
「このお客様はこの時間しか難しい」
という現実に、自分の方が合わせなければいけないこともあります。
最初のうちは、
「自分がどう働きたいか」
よりも、
「どうすればお客様に選んでもらえるのか」
を考える時間が必要です。
お客様に来ていただく。
満足していただく。
またお願いしたいと思っていただく。
その積み重ねによって、少しずつ実績ができていきます。
そして実績ができた先に、初めて、
「自分はどんな働き方をしたいのか」
を選べる幅も広がっていくのだと思います。
小さく始めてもいい
私は、
「小さく始めてもいい」
とは思っています。
固定費やリスクを抑えながら、まずは仕事として成立させるために、現実的な形から始めるという意味です。
私自身、最初から現在の形だったわけではありません。
小さな個室サロン、中型のサロン、マンション型のサロンと、いくつか違う形態で運営してきました。
その中で、
「この規模だからできること」
「この規模だから大変なこと」
をそれぞれ経験してきました。
大きなお店を持てば成功するわけではありません。
小さなお店だから不利というわけでもありません。
大切なのは、
自分のお客様、自分の売上、自分の状況に合った形を選ぶこと
だと思っています。
すでにサロンをされている方の場合
すでにサロンをされている方の場合は、また少し話が変わります。
新しくゼロから集客するのではなく、今来てくださっているお客様に、足療という新しい選択肢を提案することができます。
人の身体に触れることにも慣れているので、技術の習得も比較的早いです。
実際のレッスンでも、
「この技術を今のメニューにどう入れるか」
「今のお客様なら、どんな形で提供しやすいか」
というサロンワークの話に発展することがあります。
まったくの未経験から始める方の場合
まったくの未経験から始める方にも強みがあります。
変な癖がついていない状態から、一つずつ技術を覚えていけるからです。
ただ、未経験だからこそ、
「資格を取ればすぐに仕事になる」
という考え方ではなく、
まず技術を身につける。
人に施術する。
経験を積む。
お客様の反応を見る。
改善する。
という積み重ねが必要です。
サロンに勤務するという道
卒業後の選択肢の一つとして、サロンに勤務する道もあります。
ただ、私はサロン勤務を積極的におすすめしているわけではありません。
一人で仕事を始めることに大きなプレッシャーを感じる方や、まず組織の中で働く方が自分には合っていると感じる方が、選択肢の一つとして考えればいいと思っています。
そしてサロン勤務を考えている方には、一つ知っておいてほしいことがあります。
FTAで学んだ技術を、勤務先でそのまま使えるとは限りません。
サロンには、そのサロンの考え方があります。
施術の流れ。
接客方法。
圧の入れ方。
時間配分。
そのお店独自の技術やルールが決められていることもあります。
ですから、
「FTAで習ったから、そのまま全部使えばいい」
とはならないケースもあります。
一方で、これまでFTAを卒業してサロンに勤務している方の中では、施術のクオリティが上がることでリピーターのお客様が増えたり、これまで別のメニューを受けていたお客様が足つぼのメニューを選ぶようになったりすることがあります。
そうすると、今度は周囲から、
「○○さん、どういう接客をしているの?」
「施術で何をしているの?」
と聞かれるようになることがあります。
そこから、
「その技術を他のスタッフにも共有してほしい」
と言われることもあれば、反対に、
「うちのサロンの技術とは違うので、元のやり方に戻してください」
と言われるケースも考えられます。
もしそれが起こったら、その時に考えればいい話だと思います。
ただ、
自分がお金を払い、時間を使って身につけた技術を、勤務先でどう扱うのか。
これは少しだけ心の隅に残しておいてほしいと思っています。
場合によっては、自分が身につけた技術の共有を求められるかもしれません。
逆に、自分が身につけた技術をそのまま使えなくなることもあるかもしれません。
サロン勤務が悪いという話ではありません。
ただ、
「自分が学んだ技術」と「そのサロンの技術」は別のものになる可能性がある。
そこは理解した上で選んでほしいと思っています。
将来、自分のお店を持ちたい方は
「将来は自分のお店を持ちたい」という方なら、レッスンに通っている段階からその話をしていきます。
どんな場所でやるのか。
どんなお客様に来てほしいのか。
一日に何人施術したいのか。
いくらくらいの料金にするのか。
今の仕事をいつまで続けるのか。
こういう話を少しずつ具体的にしておけば、卒業した瞬間から動きやすくなります。
反対に、
「とりあえず資格だけ取って、その後のことは後から考えよう」
となると、卒業した途端に止まってしまうこともあります。
だから私は、
技術を学びながら、その技術を使っている未来も一緒に考える。
ということを大切にしています。
どの道を選ぶとしても
足つぼを仕事にする方法に、一つの正解はありません。
副業でもいい。
今のサロンに取り入れてもいい。
将来自分のお店を持ってもいい。
必要であればサロン勤務という選択肢を考えてもいい。
ただし、どの道を選ぶとしても、
お客様に選んでもらう努力を飛ばして、自分に都合のいい働き方だけを先に手に入れることはできません。
自分がどう働きたいのかを考えることは大切です。
でも、その前に、
誰に、どんな価値を届けて、なぜ自分を選んでもらうのか。
そこを考え続ける必要があります。
技術を身につけることは、ゴールではありません。
その技術を、
自分の人生の中でどう使うのか。
そして、
どうやってお客様に必要としてもらうのか。
そこからが、本当のスタートなのだと思います。
次回は、
「技術が上手ければ、お客様は本当に来てくれるのか?」
について、私自身のサロン運営の経験も交えながらお話ししてみようと思います。
圓田 尚
フットセラピストアカデミー代表
一般社団法人フットセラピスト協会 代表理事









