こんにちは。
台湾式足つぼ専門「フットセラピストアカデミー」の圓田です。
これまでの配信では、技術のことや、学び方についてお話ししてきました。
今回は、もう少し具体的に、
「FTAのレッスンって、実際どんなふうに進むんですか?」
というお話をしてみようと思います。
特に未経験の方にとっては、
「いきなり反射区を全部覚えるのかな」
「専門用語ばかりだったらついていけないかも」
「自分だけできなかったらどうしよう」
と、不安に感じる部分もあると思います。
FTAのレッスンでは、最初からすべてを細かく覚えてもらうことはしません。
まずは、
見て、真似して、実際に手を動かす。
ここから始まります。
私が施術を見せながら、
「足はこう持ちます」
「肘はこの位置」
「指はこの方向」
「圧はこの角度から入れます」
と、一つずつ説明します。
そのあと、生徒さんにも実際にやってもらいます。
最初から同じようにはできません。
手の位置が少しずれたり、身体が離れすぎたり、力が指先だけに入ってしまったりします。
そこを見ながら、
「もう少し身体を前へ」
「肘を少し下げて」
「今の角度の方がいいです」
と、その場で修正していきます。
そして、反射区の位置を細かく説明するのは、ある程度手が動くようになってからです。
例えば、鼻の反射区を最初から
「第一足趾末節骨内側、爪の先端まで」
と説明しても、ほとんどの生徒さんは
「???」
となります。
でも実際には、反射区というのはそれくらい細かく位置が決まっています。
だから私は、最初から専門用語を全部覚えてもらうのではなく、
その時の理解度に合わせて、説明する言葉のレベルも変える
ようにしています。
まずは手を動かせるようになること。
そのあとに、
「今触っている場所は、解剖学的にはどこなのか」
「反射区としてはどの範囲なのか」
と、少しずつ理解を深めていきます。
生徒さんから、
「圓田先生の一言一句を聞き漏らしたくない」
と言っていただくことがあります。
ありがたい言葉ですが、正直に言うと、私は説明しすぎるくらい情報を出してしまうクセがあります。
「ここまで今言わなくてもよかったかな」
と思うこともありますし、たまに生徒さんを混乱させてしまうこともあります。
それでも、できるだけ多くのことを伝えたくなってしまいます。
なぜなら、レッスンを終えたあと、生徒さんには実際の現場に出ていってほしいからです。
お客様の足は、教科書通りではありません。
人によって足の形も、硬さも、痛みの感じ方も違います。
施術をしていれば、
「こういう時はどうしたらいいんだろう?」
と迷う場面も必ず出てきます。
そんな時に、
「あの時、先生がこんなことを言っていたな」
と、何か一つでも思い出してもらえたらいい。
私はそう思っています。
だから、ただ手順だけを教えるのではなく、
現場に出た時に使える“引き出し”を、できるだけ多く持って帰ってもらいたい。
それが、私がレッスンで情報をたくさん伝えてしまう理由です。
私は、ただ手順を覚えてもらうだけではなく、
なぜその形になるのか
まで理解してもらうことを大切にしています。
例えば同じ反射区を押していても、身体の位置が変われば、圧の入り方も変わります。
指の向きが少し違えば、受ける側の感覚も変わります。
だから、
「ここを押してください」
だけでは終わりません。
「なぜこの位置なのか」
「なぜこの角度なのか」
「どうすれば身体に負担をかけずに圧を入れられるのか」
そういったところまで一緒に確認していきます。
レッスンでは、私が生徒さんの施術を受けることもあります。
実際に受けてみると、
「圧が少し浅い」
「今の入り方はすごくいい」
「ここは少し速すぎる」
と、見ているだけでは分からない部分も確認できます。
逆に、生徒さんにも私の施術を受けてもらいます。
「この圧がどう入っているのか」を、自分の身体で感じてもらうためです。
見る。
やってみる。
受けてみる。
修正する。
この繰り返しです。
そして、レッスンが終わったら、それで技術が完成するわけではありません。
授業では、正しい形や考え方を理解する。
そのあと自分で練習して、次のレッスンでまた修正する。
この積み重ねです。
未経験の方には、
「覚えることが多そうで不安です」
と言われることもあります。
でも、最初から全部できる必要はありません。
一つできたら、次へ。
分からなくなったら、もう一度戻る。
それで大丈夫です。
FTAのレッスンは、ただ反射区を暗記する時間ではありません。
自分の身体を使って技術を作りながら、少しずつ知識と“現場で使える引き出し”を増やしていく時間。
私はそう考えています。
次回は、
「卒業した人たちは、その後どうしているのか?」
という話をしてみようと思います。
圓田 尚
フットセラピストアカデミー代表
一般社団法人フットセラピスト協会 代表理事









