こんにちは。
台湾式足つぼ専門「フットセラピストアカデミー」の圓田です。
足つぼを受けたことがある方なら、
「ここ、ゴリゴリしていますね」
と言われた経験があるかもしれません。
そして足つぼの世界では昔から、
「ゴリゴリ=老廃物」
という表現がよく使われてきました。
今でも、施術者の方やスクールの中には「老廃物」という言葉を使っているところもあると思います。
でも私は、一度ここで立ち止まって、
「そもそも老廃物って何なんだろう?」
と調べてみるのも大切だと思っています。
足裏で触れる硬さや粒状感のようなものを、すべて「老廃物」と呼んでしまって本当にいいのか。
私は、そうは考えていません。
台湾では、こうした足裏で感じる反応を、現在は「反応物」と呼んでいます。
以前は台湾でも「老廃物」という表現が使われることがありましたが、私が現在台湾で学んでいる理論では、この言葉は避けるようになっています。
理由はシンプルで、
「ここに老廃物が溜まっている」
と断定してしまうと、医学的な根拠以上の意味を持たせてしまうからです。
足裏には皮膚や脂肪組織だけでなく、筋肉、腱、足底腱膜など、さまざまな組織があります。
身体の使い方や負担のかかり方によって、硬さや張り、組織の動き方に違いが出ることもあります。
ですから、施術者が指先で感じる「ゴリゴリ」や硬さのすべてを、一つの言葉で説明するのは少し乱暴です。
一方で、反射療法では、足の各部位を身体のさまざまな器官や部位と対応させて考えます。
ここで大切なのは、
足に触れて感じる物理的な硬さと、反射療法としてその場所をどう捉えるかは、同じものではない
ということです。
「この反射区が痛いから、この臓器が悪い」
「ここを揉めば、この病気が治る」
と簡単に結びつけてしまうことも、私はしていません。
リフレクソロジーは、病気を治すための医療ではありません。
現代医療に代わるものではなく、日々の健康管理やリラクゼーション、生活の質を支えるための補完的なケアの一つとして捉えることが大切だと思っています。
だからこそ私は、足から感じ取ったものを必要以上に断定するのではなく、
「今日はここがいつもと違うな」
「左右で感触が違うな」
「この方はここを強く痛がるな」
と、一つの反応として丁寧に見ていくようにしています。
100人いれば、100通りの足があります。
硬さも違う。
厚みも違う。
痛みの感じ方も違う。
たくさんの足に触れていくことで、
「この感触は以前にも触れたことがある」
という自分の中の引き出しが少しずつ増えていきます。
私は、そこに足療を学ぶ面白さがあると思っています。
そして、昔から使われてきた言葉だからといって、そのまま使い続ける必要はありません。
理論が更新されれば、教える側も学び続け、伝え方を更新していく。
それも、技術を教える立場として大切なことだと思っています。
もし今「老廃物」という言葉を当たり前のように使っている方がいれば、一度だけでも、
「老廃物とは、具体的に何を指しているんだろう?」
と調べてみるのも良いかもしれません。
そこから、また新しい見方が生まれると思います。
次回は、もう少し技術そのものの話をしてみます。
「同じ場所を押しているのに、なぜ上手い人とそうでない人がいるのか?」
また次回お届けします。
圓田 尚
フットセラピストアカデミー代表
一般社団法人フットセラピスト協会 代表理事









